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性器クラミジアに正しく対処するための基礎知識

性器クラミジア感染症は、病原体であるクラミジア・トリコマチスに感染することで発症する病気です。

このページでは、性器クラミジアに感染する方の割合や感染経路、放置する危険性といった基本情報について解説します。

性器クラミジアの感染者はどのくらい?

この病気は、日本で最も多い性感染症として有名です。しかし、感染者の割合といった具体的な内容については十分に認識されていないのが現状です。

厚生労働省が公表している、性器クラミジアの発生動向を調査した性別・年齢別のデータから次のようなことがわかります。

性別・年齢別でみた性器クラミジア患者の割合
(2011~2015年に報告された125228人が対象)
年齢/性別 男+女 男性 女性
全体 人数 125228 59,181 66047
割合 100.0% 47.3% 52.7%
10代未満 人数 16 8 0
割合 0.0% 0.0% 0.0%
10代 人数 14181 3280 10901
割合 11.3% 2.6% 8.7%
20代 人数 59069 22875 36194
割合 47.1% 18.3% 28.9%
30代 人数 32745 18571 14174
割合 26.1% 14.8% 11.3%
40代 人数 13702 9812 3890
割合 10.9% 7.8% 3.1%
50代 人数 4097 3374 723
割合 3.3% 2.7% 0.6%
60代以上 人数 1418 1261 157
割合 1.1% 1.0% 0.1%

性器クラミジア感染者の6割を占めているのは10代・20代の若年層!

報告されているデータを年齢で分けてみたときに、コンドームや定期検査といった予防策に対する認識が甘い若年層が多数を占めていました。2011~2015年の5年間で報告されている12万5千人のうち、10代・20代が占める割合は58%にのぼります。

女性の感染者は男性の2倍!

先に紹介した若年層の感染者数を性別で分けて割合をみると、「男性の場合は2万6千人」「女性の割合は5万7千人」であり1.8倍の差があります。報告されている全体のうち約3割が20代以下の女性で占められているのです。

30歳以上になると男性の方が感染率が高くなる傾向がみられます。

若年者層の感染者が女性中心であるのに対して、30代を超えると男性の割合が高くなります。30歳以上の感染者数が全体で5万7千人いるのに対して、「男性が3万3千人」「女性が2万2千人」と1.5倍の差があり、比率がハッキリと逆転しているのです。これらの結果から、不特定多数との性的接触がおこなわれる性風俗の利用が、少なからず関係していると考えられます。

クラミジア菌の感染経路は大半が性行為による粘膜同士の接触

クラミジアの原因菌はクラミジアは基本的に性器同士粘膜同士が擦れあう性行為(セックス)によって感染します。

口や手を使った性的接触によって性器以外に感染するケースも多い!

そのほかにも、オーラルセックスやディープキスといった性的な接触により、性器以外の粘膜を通して感染するパターンもあります。性器から喉またはその逆のパターンや、性器に触れた手が口や目の粘膜に触れることで感染するパターンもあります。そのため、コンドームの使用だけでは完全に感染を完全に防ぐことはできません。性器や喉(のど)に比べると割合は少ないですが、性的接触の多様化が進むにつれて肛門に感染するパターンも増加傾向にあります。

性的な接触がなければ基本的には感染しない

クラミジアは粘膜同士が接触しないかぎり基本的に感染しません。性器クラミジアの原因菌である「クラミジアトリコモナス」は、外気や熱に弱いという特徴をもっています。そのため、空気感染やドリンクの回し飲み、温泉・プールなどの公共施設などを介しての感染することは基本的にありえないのです。

男性よりも女性の方が感染したことに気づきにくい

クラミジアは自覚症状が出にくい病気として知られています。男性の場合は50%、女性の場合だと75%の方には、ハッキリとした症状があわられません。症状があらわれたとしても、性器周辺の痒みといった軽い症状で治まることがほとんどである、見過ごされてしまうケースが多いのです。

ここで知っておかなければならないのが「症状がなくてもクラミジアの病原菌は体内に潜伏したまま」だということです。

クラミジアが自然に治ることを期待して、いたずらに感染している期間を長引かせてはいけません。クラミジアに感染している期間が長くなるほど、次に紹介するような重大なリスクを招く可能性が高くなります。

クラミジアに感染すると他の性病に重複感染するリスクが高まる

クラミジアの症状が悪化すると、身体の免疫力を低下させます。免疫力とは他の病原体に対するバリア機能であり、これが上手く働かなくなると複数の性病に重複感染してしまう確率が高くなるのです。

厚生労働省が発表している予防指針では、エイズ(後天性免疫不全症候群)をはじめとした他の病気を合併するリスクを高めてしまうことが語られています。

定期検査を受けて性器クラミジアを早期に発見・予防する!

性器クラミジアは、知らず知らずのうちに感染させられる、または相手に感染させてしまう厄介な病気です。性行為が可能な年齢の女性がクラミジアの検査を定期的に受けることで、骨盤内感染症の発生率を下げることが確認されています。

女性の場合は妊娠時に行う検査で初めて発覚することも多く、赤ちゃんをお腹に宿した状態でパートナーとの関係が悪化してしまうケースは少なくありません。先に紹介したリスクを避けるためにも、性器クラミジアの検査はパートナーと一緒に定期的に行うことが大切です。

クラミジアの感染が疑われる場合は、一般的な潜伏期の目安である1〜3週間は性行為を控えることが大切です。不特定多数のセックスパートナーがいる方は、とくに注意が必要です。

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